| いぬ太郎の犬日誌(仮) |
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いぬ太郎の犬日誌(仮)
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#460 AKAN
Mon, 31 May 2010 17:43:44 +0900
『おー いかったのー 日帰りで阿寒いくか』
っと、思いもよらない返信を3っつ隣町の竜ナントカさんから頂いた半日後の翌早朝。
僕は、かのヤイタイ崎に立ち込んで、荘厳に屹立する雄阿寒に向けへなちょこなループで毛ばりを投じていた。
毛ばりの『浮き方』は何と無く考えた事があっても、ソノ『沈下姿勢』だの『リトリーブ時のアクション』だの。そんな難しい事は、自慢じゃないけど殆ど考えた事が無い。
『マラブーの量はどのくらいで…?』
『ヒカリモノってどれくらい使えば…?』
『キールにするためのウエイトは何処に…?』
なんて、これでも色々考えた事もあったけど、結局考えはまとまらず、延々と出口の見えない霧深い思考の海を彷徨って…。なんてのがお決まりのパターン。
幸いにして、去年あたりからポツポツ需要の出てきたストリーマーの釣りは、素晴らしい釣り場やら、絶好のタイミングやら、先輩諸氏の的確なアドバイスなんかのお陰で、僕なりにギリギリこなして来てはいたものの、今回みたいな渋い状況下では、正に付け焼刃な僕のストリーマーメソッドが通用するはずも無かった。
いつもなら、『えー、じゃあどうすりゃ今日は釣りになったって言うのさー! いや、つーかさ、魚いなかったんだから仕方なくね? 活性引くかったんだから仕方なくね? そーだ、仕方なくね? 僕はなーんにも悪くなくね?』と自分の中の何もかもに蓋をしてオシマイにしてしまう所なんだけども、今回は幸いにして、霧深い思考の海を彷徨ったり、臭い物全てに蓋をして水に流してしまう必要は無さそうだ。
あの状況下で、僕の横に並んで、キッチリと結果を出していた竜ナントカさんにヒントをタップリと貰ってきたんだから。
キモはどうやら、、、 ボディーの、、、
あぁ、テールも、、、 モニョモニョ、、、、、、
延々反省ばかりして、小首を傾げ続けていた初めての阿寒湖だったけど、雄・雌両阿寒岳と、噂に名高い黄金色の雨鱒。その両方を最高の青空の下でこの目で見られた今回の釣り旅は、やっぱりいつも通りに、いつも以上に最高のモノだった。
時間はまだまだ十二分にあるんだし、今回ばかりはいくら巻きの遅い僕でも、秋までには宿題の解答をギッシリ詰め込んだフライボックスを持って出掛けることが出来そう…
…な、気がする。
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#459 The Far East
Sat, 8 May 2010 11:59:03 +0900
皆様ご無沙汰しております。いぬです。こん○○わ!
さてさて、半年振りくらいの更新です
実際にお会いするのは1年振りくらいになるイレウスさんと
実際にお会いするのは4年振りくらいになるツララさんを叩き起こしに
ずーっと遠くの町で牛丼屋さんの徳盛りをカッ込んで
はるばる極東の地までドライブに出掛けました
丁度『アメファイブ』もまだ期間中ですし
更に奇遇な事に、皆サン揃って毛ばり師ですので
東のでっかくって、まぁるい空の下
点々と散らばるちぃさな水溜りで
ついでに『あめます釣り』なんかもやってみようかという話になりました
ついでという割には、朝白んで来た辺りから
夕方茜に染まりだす頃まで
僕は持参した『トッカピンQ』っていう凄い薬を飲みながら
その後のGW期間中、右腕が上がらなくなるくらい
右手握力が箸を持つのもやっと!ってなるくらい
ミッシリガッチリと釣りをしました
そうして釣れた極東の『あめます』は、想像していたよりも遥かに力強く、美しく
例年、もそっと西の川で僕らが釣ってる『あめます』よりも更に素晴らしく
そうして、こんな僕のミョウチクリンな毛ばりでもガンガン食べてくれるほど大らかでした
旅の間、ほんのいくつか『物凄い』のが僕の毛ばりを持っていきましたが
こちらは想像通り全部ハズれてしまいました
その時は案外、、結構、、、物凄く、、、悔しかったりもしましたが
『そんな焦って結果出さなくても、また来ればいいじゃない』
最果ての朝日が、そう言ってくれたので、そういう事にしておきました
見渡せば
イレウスさんも
ツララさんも
takaoさんも
そのお仲間の皆さんも
いっぱい釣って
いっぱいいっぱい笑っていました
やっぱり東のあめます釣りは仲間と笑顔が似合うなぁ
なんて、そんな最高の気分の中
僕の初めての極東の地での釣り旅は
でっかくて、まぁるい空の広がる極東の地で終わりました
いや、
僕の極東の釣り旅は
こうして、始まりました
次回は秋!
・・・に行けると良いなぁ
その時もまた、皆でワイワイ笑いあえることを祈って!
※今回の旅にあたって声を掛けて頂いたトーシローさん、ツララさん。ランディングネットを帽子のみを手掛かりに、声を掛けて頂いたtakaoさん。最高の時間をありがとうございました!特にトーシローさんには終始おんぶに抱っこで!このご恩は一生忘れない!位の事しか僕には出来そうにも有りませんのでご了承下さい!悪しからず!
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Sat, 8 May 2010 11:59:03 +0900
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#458 Rainy Trout
Thu, 27 Aug 2009 8:43:16 +0900
『予報は午後から雨の日』のおはなし。
僕は太陽光発電なので、友人との約束など特別な理由が無ければ、曇天以下の時は山に出かけないし、雨以下の時は釣りに出かけよう!って事には殆どならない。
・・・ならないんだけど、今年はそんな呑気なことも言ってられなようでして・・・。
『あんま天気良くないしぃ、今週はパスかなぁ』
『まだ、水引いてないしぃ、今週は昼寝かなぁ』
『どうせ気持ちの良い尾根歩きなんか出来やしないしぃ、山道具でも物色しに行こうかなぁ』
なんて悠長に構えていましたら、空はすっかりと高く、風もめっきり涼しげな、秋のソレになってしまった。
この日も、川から見上げた空は、やっぱりスッカリ秋の顔をしていて、高く蒼く、清々しく澄んでいるのだけど、その下には低ぅーく、目障りぃーな、暗灰色でいかにもヤラカシソウな夏の雲が、いくつもモフモフと浮かんでいる。
そうして、そのモフモフがシズシズと頭上に入ってくると、いきなり堰を切ったようにザザザー!!!っと来る。そうなると、もう釣りどころじゃないので、川面に跳ねる雨粒に、モワモワ煙る川をボンヤリと木の陰に隠れて眺めているくらいが関の山だ。コレはコレで、なかなかに幻想的な風景で嫌いでは無いんだけど、それも長くは続かない。夏のモフモフが足早に通り過ぎると、再び溪は爽やかな秋の日の光に包まれ、、、。
るんだけど、やっぱり程なく、背後の林にバラバラバラっと大粒の雨が落ちる音が近付いてきて、再び渓はモワモワとした湯気に包まれたようになってしまう。
そんな事をどれ位繰り返したか。
バラバラと雨に打たれながら、腰上まで立ちこんで、いつも通りに反応の無かったケバリを手元に手繰り寄せながら『今回は雨の時間が随分と長いナァ…。』と空を見ると、先程まではモフモフだった雨雲が、すっかりと薄く伸ばされてしまって、見上げた空は一面の低ぅーい夏の曇り空。高く清々しい秋晴れの空はスッカリと見えなくなってしまった。
こうなるってしまうと、簡単には天気の回復も望めないだろうと、上流で竿を振っていた友人(勿論曲がってもいました!)の元へ『もう帰ろうかぁ』と弱音を吐きに行って、キッチリ外してくれた天気予報のお陰で随分と早い時間に川から上がった。
まぁ、釣り自体は充分に及第点だったけど。
ホント今年は気持ちの良い青空の下での釣りの記憶が無い。
次は9月をすっとばして10月の道東でAme-Fiveの2ndシーズンになりますか。
道東のあめます。これはやはり秋晴れの下が一番。それまでに邪魔な夏の雨雲も、何もかもパッとしなかった夏も、何処かへ一緒にふっ飛んで行ってくれるといいんんだけど。
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#457 Trout of Summer 2009 ― 漢タルモノ
Mon, 10 Aug 2009 16:38:25 +0900
Trout of Summer 2009
溪沿いの踏み後を僕と彼、上流に向い並んでモシモシ歩く。
溪は、いつも通り仄かに蒼く染まりながらどこまでも澄んでいて、溪全体に鱒の気配がモンモンとする。時間的にも、時期的にも、そうして水位的にも、魚が水面を割って何かを捕食している様子はちょっと見られそうに無いのが残念だけど、とにかく溪は抜群の水の色で滔々と流れ下っている。
溪沿いの踏み跡は、溪の方にジンワリ傾斜している。けして歩きやすいモンじゃない。
と、踏み出した左足が、そのジンワリ傾斜にソールの内エッジ゙で乗っかってしまい、ほんの少し、ほんの少しだけ外側にバランスを崩した。まんま僕は転倒、、、というか、両膝からストンと、糸が切れた操り人形のように、それはそれはスムーズに音も無く崩れ落ちた。その様は『フライング・ダブルニーアタック』とでも言おうか。そんな形で両膝からストンと落ちた。・・・のだが、僕はそのままヒョイと跳ね返るように(文字通り跳ね返ったんじゃないだろうか)立ち上がって、間断なく再びモシモシと踏み跡を上流へ向った。
『大丈夫か!?』
後ろから彼が声を掛けてくれたのは、跳ね返って一歩を踏み出したのと、ほぼ同時だった。
『うん、大丈夫。』
咄嗟にそう答える。漢(おとこ)たるもの人に残念な所を見せちゃならないのだ。いくら辛かろうが、悔しかろうが、痛かろうが、精一杯背伸びをして、胸を、虚勢を張って生きていかなかければならないのだ。そんな漢の本能が僕にそう言わせたのだろう。
いや、実際その時は着地の衝撃分の痛みだけで、痛いけどもヤバイってレベルのお話では無かった。その時は。しかし、骨に響いた痛みというのは、若干のタイムラグ(歩数に直すと3歩目からだ)を伴って襲い掛かってくる。
あとは言わずもがな。
ジィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!! とクレッシェンドで襲い掛かってくる猛烈な痛み。正直、独りだったならば場にへたり込んでいたであろう程の痛み。それが一歩、一歩と足を前に出すたびに、ジィィィィイン、ジィィィィインと、更なる高みを伴って襲い掛かってくる。
こんなじゃ歩けないよ。ホント。
でも、僕は漢なのだ。
後ろを歩く彼にも『大丈夫』と言ったんだから、それはもう大丈夫なのだ。漢が一度そう口にした以上、それは大丈夫でなければならないのだ。
しかし僕の両膝は激痛にプルプルとこの世に生れ落ちたばかりの小鹿のように震える。そいつを無理矢理押さえつけて、痛みからどうしても狭くなる歩幅を無理に伸ばし、後ろの彼に気取られぬよう懸命に歩く。
彼も、恐らくは僕の異常に気が付いていたはずだ。しかし彼は何も言わない。そう。彼も紛れも無い『漢』だからだ。懸命に先に歩を進める僕の背を見ながら、彼は目に美しい涙を湛えていたに違いない。その彼の気持ちに応える為にも、僕はこんな所でくじけ、へたり込んでしまっては断じてならないのだ。
『はい到着。じゃ、そこどうぞ~。』
とたどり着いた先で彼にポイントを譲った僕は、ようやく両膝の痛みを癒すべく、川原の草むらに腰を下ろした。
空も、溪も、風も。黙って僕の気持ちを汲んでくれた彼の背も。その全てが清々しく、世界の本当にエクセレントで、マーヴェラスで、グラッチェだった。
・・・漢タルモノ。
記念撮影サイズのエクセレントなあめますをオートリリースしても
見たことも無いような迫力で、水面のケバリを引っ手繰ったマーヴェラスなあめますをバラしても
『これは貰った!!!』と浅瀬に引き上げる寸前までいった、スーパーなレッドバンドのグラッチェなにじますに寸前の所で釣り糸を切られても
『写真撮ろうとしたら逃げちゃった。ヘヘ。』
『出方は派手だったけど、まぁそんなデカイモンじゃないよー。アハ。』
『アチャー、いまのはちょっと大きかったけど仕方ないねー(はーと)』
サラリと。
心の中が、マタドールが翻す、真紅のムレタに殺到する闘牛が如きに成っていようと
頬を撫でる春の風の如き爽やかさで、サラリ言ってのければならないのだ。
それが、
『漢』タルモノなのだから。
以上、最高に残念で、でも最高に楽しかった、或る夏の日の釣りのお話、、、。
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#456 New Face
Wed, 22 Jul 2009 17:08:14 +0900
「新しいニンフ」のお話雨で雨でどうにもならなくなる前の、7月最初の日曜日。
ダラダラ続く雨と、延々と切れ間無く流れ込んでくる雲の間を縫うようにして
僕の知るウチで最もニンフで釣るNymph Bros.とイワナ釣りに出かけた。
出掛けたのは『テキトーにやっても数もサイズも充分に期待出来ちゃうんだから困りモノ』みたいな、とんでもなく贅沢な渓。
そんな別天地で、別に目新しさはないんだけど、僕の中では新しいニンフを数パターン持ち込んで、非公開テストを行うことにしていた。同行した『絶対釣れる伝説のニンフ』を使うNymph Bros.がその試金石というんだから、新しいスタメン候補の実力テストとして、こんなに相応しい場は無い。
結果、そんな厳しいテストに2種類のニンフが合格した。
合格したニンフも、やっぱり目新しさは無いのだけど、その渓でもたらされた結果は上々のモノだった。
ここ暫くの雨模様で、山も川もウンザリするような状態。次に渓に立てるのは、、、今週?下手すると今週もダメかもしれないし、、、。そうすると8月に入ってしまう可能性もある。
騒いだ所でどうにもならない、お天道さんのご機嫌がそんな塩梅だから、僕のスカスカと心許ないニンフボックスを埋める時間はたっぷりとあるみたいだ。
7月の長雨はホント不愉快だけど、たまにはオフシーズンにも片手間で済ませているタイイングに、シーズン真っ只中のこの時期、珍しくもじっくりと取組むのも悪くないかもしれない。
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#455 Porter
Mon, 6 Jul 2009 18:51:57 +0900
『みんなでイワオヌプリ』のお話
先だって購入したMacpacに千歳丸を乗っけて
その他雑多な荷物は嫁さんに押し付けて
僕と嫁さんと千歳丸と、3人でイワオヌプリに出かけてきました。
『普段から10kgは背負って山ん中歩いているんだ!』
と、なんの確証も無く雰囲気で考えていた僕ですが
実際10kgの千歳丸を背負ってみると
『嗚呼、僕は普段、7、8kgくらいしか背負ってないなコレ』
と思い知らされました。
そんな重荷(少なくとも僕にとっては重い・・・)で、どうにかこうにかやっつけたイワオヌプリ。
次は少し楽をして、ゴンドラで余市岳にでも出かけてみようか。
その後はいつものシオマル。そうそう、ずうっと南の恵山にも出かけてみよう。
慣れてきたら勿論、コテツもナガトも誘って!
山道をポクポクと
千歳丸がその足で歩けるようになるまで。
僕のporterなトレッキングの日々が始まりました。
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#454 Ephemeridae
Tue, 23 Jun 2009 1:11:32 +0900
『あめますとモンカゲロウ』のお話。『何か色々憑いてるんじゃないの?』っと、一部で(僕だけ?)不穏な噂の有る『TORAUCHO HUNTER official Cap』の憑き物を落そうと、三つ隣町の竜人さんと、今年初めての川へと出掛た。
ビシビシと飛沫を上げる鋭いライズに、ポワーンとだらしないループで、テキトーにこさえたアダムスを投じる。2度、3度位のトレースで、勢い良くドっプンと出る。体を反転させて追い食いしてくるような魚も居て、まっこと気を抜けない。僕でさえこうなんだから『アイスクリームにハチミツをかけて、それをチョコレートドリンクで流し込む』ってぇくらいにsweetな状況だ。
釣れてくるのは、頬や体側が薄っすらと新緑の色に滲んだ、逞しい砲弾型の美しいアメマス。それもアベレージ40前後って云うんだから輪をかけてsweet。僕には珍しく『これぞ正しいホッカイドー!!』みたいな内容だ。その流れが深くて重くて恐い事(実際僕はこの日少なくとも3回は、先立つ不幸をお許・・・まで感じました。ホント。)を差し引いてもスゲー楽しい。
朝からずーっと雲に隠れていた太陽が、ようやくその顔を覗かせた午後。
上流で対岸オーバーハング下のライズを狙っていた竜人さんが、キーキーとヒステリックな声をあげている。ティペットでもグリグリになって喚いてるのだろうと思っていたら、どうも様子が違うようだ。
『ナンノ真似デスカー』っと僕。
『出ネー デヤー!!』って竜人。
えー、また『CDCスペントミッジ#1046』とかマニアックなの使ってんじゃないすかー?ふっつーにアダムスしか食いませんけどねー。
っと、再び目の前のライズに向き直り、上流からリーチキャスト。フライ先行・ナチュラルに、なるべく長い距離フィーディングレーンをジワジワとトレースする。
・・・予定だったんだけど、僕のアダムスは『ぅへぇあ!』っと曲芸みたいな軌跡で水面へつんのめる様にダイブ。そのままギリギリ鱒達も大目に見てくれそうな場所に垂直に着弾。いつも通り予定とは大きく違うけど、まぁ概ね予想通りだ。
煙の様にウワーっと群れ舞うミッジ
ハタハタとその体付きとは違って危なっかしい飛び方のカワゲラ
ツィーーっと鋭角に水面に滑り込み再び上昇してゆくトビケラなどなど。
気温の上昇に伴って、様々な川虫の乱舞で大騒ぎなり始めた川面を滑るアダムス。
魚の活性もグングンあがり、ライズはどんどん増えている。
・・・だけど、途端にアダムスへの反応がブッツリと途切れた。どうやら竜人さんが言う通り、魚達の食事に変化が起こったのは間違いが無いようだった。
二人でアーダ、コーダ、ドーダとフライをローテーションするも、なかなかコレだ!というのに当たらない。僕らの懊悩をよそに川の中のボルテージだけはどんどん上昇して行く。どうにもイヤーな雰囲気が漂いだしたところで、ポツリポツリと黄色く大きな、それはそれは美しいカゲロウが水面から飛び立ち始めた。
『モンカゲロウだ』
僕は『モンカゲロウ=阿寒』程度の薄っぺらなイメージしか持ち合わせていないし、川でもそのハッチは見たことはあっても、ソレに伴うライズなんかには遭遇したことも無い。にも関わらず、なぜか僕は夕べ、フライボックスに昔巻いた大きなクリップルを三本放り込んでいたのだった。
我ながら不思議な話だとも思ったけど、おそらくは、フライボックスのスカスカなコンパートメントが恥ずかしかったから埋め合わせの為に放り込んだとか、最近友人たちがこぞって出掛けた、『モンカゲロウ阿寒湖』のイメージが何処かに残っていたとか。そんな所が正解だろう。少なくとも『先見の明』だとか、『勘が冴えていた』とか、そういった類のものではないのだけは確かだ。
とにかく。僕はボックスの中から、一際大きなモンカゲロウ・クリップルをティペットに結びつけて、川虫の乱舞する中をライズへと向った。ライズの間隔はまだそう詰まっていないのだけれど、2~3匹が定位してバクバクやってる様だった。僕はとりあえず一番手前のライズに狙いをつけて、狙いの定まらないフォルスキャストでどうにかこうにかケバリを流れに投じた。
明くる晩。
昨日の釣りの余韻に浸りながら、昨日大活躍してくれたモンカゲクリップルを摘み上る。
ギルのオーストリッチなんかは、見るも無残にケチョケチョに、ラムズウールのポストも、ゴワゴワの束になってしまっているけど、コイツがフライボックスの飾りに過ぎなかった頃に比べると、随分と頼もしく生気に満ちたケバリに見えた。
思えば川でのライズの釣りも久し振りだった。今回本当に良い機会に誘ってくれた友人と、綺麗なアメマス、そうして美しいモンカゲロウに感謝しながら、新しいモンカゲロウのクリップルを2つ作った。
4年ぶりに巻いた新しいモンカゲロウクリップルは、ちょっぴり付いた実績と相俟って、少しだけ、ほんの少しだけ、カッコ良くなったように思えた。
まぁ、きっと、ぼくの思い過ごしなんだろうけど。
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#453 May 30. 2009
Wed, 10 Jun 2009 14:28:26 +0900
『みずなら詣』のおはなし。
2年前、まだ彼がお腹の中に居た頃に初めて訪れた
シリベシ山裾野、湖のある森へ『みずなら詣』に出掛けました。
途中、2年前にもソコに居たのであろうセミの抜け殻を見つけたので、早速彼に手渡してみましたが、まぁ、僕が抱いたような感慨深いモノは、一切彼には無い様子でした。
グルリと湖畔を囲む新緑のトンネルをくぐり抜け、九十九折を下ると件の湖に出ます。
僕らは並んで深い翡翠色の湖水越しに、例年より多く雪を残したシリベシ山を眺めました。
雪解けの遅い年は渓魚も大きく育って。。。 ウヒヒヒヒ。。。
なんて俗な妄想を巡らせますが、核心のポイントにさしかかった僕の毛鉤には、急激にドラグがかかり、、、。妄想の中でさえ僕の腕ではナントカの皮算用にすらなりそうにありませんでした。
そうして、あっちでコソコソ、こっちでモゾモゾやりながら、遂に湖畔に屹立する、樹齢100年を優に越える大きな大きなミズナラの古木の元へ。
『ちゃんと男の子産が産まれました!』
新緑の中、母親になった彼女に手を引かれ、古木を詣でる彼の姿にシャッターを何度も落としながら、僕はしみじみと、この2年間の事を思い返していました。
そのジンワリ温かな回想も、いきなり籔深い斜面へ向けて、彼が突っ走り出した所でお仕舞いになり、慌てて彼の元へ駆けつけた僕と彼女は、再び彼を背中のザックに乗せて、新緑の美しい陽だまりのトレイルを、シリベシ山の綺麗に見える駐車場へと向いました。
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Wed, 10 Jun 2009 14:28:26 +0900
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